監督は「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」などで有名なリドリー・スコット。
神経症による極度の潔癖症と広場恐怖症に苦しむ、不健康な詐欺師のロイ(ニコラス・ケイジ)。暴力を使わず金を奪う「騙しのアーティスト」を自負し、今日も相棒のフランクと二人で、元気に悪事を働いていた。ある日、分析医クレインの勧めで、離婚した元妻が育てていたという14歳の娘アンジェラと出会う。次第に打ち解けていく二人だったが、ある日、ロイが詐欺師であることがアンジェラにバレてしまう。アンジェラは自分に詐欺の仕事を教えてほしいと言い出し。。
―という話なのだが、最後にどんでん返しがある。
どんでん返し後の展開はスピーディでなかなか楽しかったが、それまでの展開はどうにも冗長だ。特にはじめの30分近くはニコラスケイジが延々と神経症でゲーゲー苦しむのを見せつけられ、なんだかぐったり。。 潔癖症のせいで延々と丁寧に部屋の掃除をしたり、広場にでる極度に緊張したり。。 鬼気迫りつつもどこかコミカルな神経症の演技は見事なのだが、なかなかストーリーが走り始めないので、じぶんはどうにもダレてしまった。
娘と出会い、ゲーゲーが治ったと思ったら、今度は娘に詐欺を教え始める始末。ロイ最低だな。。 単純な犯罪サスペンスだったらこういう話の流れでも全然気にならないんだけど、若干ロイが実は内面はいい人なんですと的な、ヒューマン映画的なノリもあるので、このあたりは全然納得がいかなくて悶々とした。。
ちなみに広場恐怖症とは
広場恐怖症(ひろばきょうふしょう、広場恐怖、英: agoraphobia)とは、「もし何か(不安発作が)起きたら…」と恐れ、また、そこに人だかりのできることを恐れる恐怖症。従って広場に限らず、旅行や家の外に出ること・群集・不安発作時に避難できない場所などが、恐怖の対象になる。
成人早期の女性に多く、パニック障害を伴うことがある。治療は、パニック障害に準じる。
―Wikipediaより
以下、ネタバレ。
実はアンジェラはロイの娘ではなく、相棒のフランクと分析医クレインも含めて全員グルでロイの貯めこんだ金を狙っていたのだった! というのが真相だった。
アンジェラが娘でないのは、途中でなんとなく気づいていたけど、まさか関係者全員グルだったとは。。 驚愕の展開。ロイは神経症とはいえ、金は隠し金庫にしっかりしまっていたので、それを狙っていた相棒フランクもなかなか手が出せず、仲間を集めて一芝居打った、というワケか。
そして全財産失ったロイが、詐欺師から足を洗えて結果的には幸せになっているのも面白かった。ただやっぱりそこまでの展開が淡々とし過ぎていてテンポが悪かったかな。。
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-10-05)
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