評価 ★★☆☆☆
喩えるなら『最強電話オペレーターは電話いらず』
2013 アメリカ "The Call"
あらすじ。911番(日本で言う110番。いちおう覚えておこう)の電話オペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)の元に、凶悪犯に誘拐された少女から電話が入る。ジョーダンは取り乱す少女を落ち着かせ、なんとか救おうとする。。
前半は、電話を通じて少女にアドバイスすることしかできないというもどかしい状況のなか、なんとか知恵を絞って彼女の場所を探る展開。
スリリングな展開でひきこまれるのだが、あと少しというところで、携帯の電池が切れてしまう。警察の操作も行き詰まり、焦ったジョーダンは録音のテープを繰り返し再生、電話の情報から新たな手がかりを探す!! という展開かと思いきや、ななななんと、いても立ってもいられなくなったジョーダンは、現場に向かい、自ら捜査にのりだすのだった。。 これじゃ電話オペレーターを主人公にした意味がないだろう。。
この映画はタイトル通り、電話オペレーターが電話だけで被害者を励ましながら事件に立ち向かう! というところが、斬新で面白かったのに。。 ちゃんと当初のコンセプトで最後まで突き進んで欲しかった。前半は頭脳戦サスペンスとしてよくできていただけに、後半急にただのB級スリラーになってしまい、いっきにリアリティが無くなって覚めてしまった。。 別にリアルなことが大事とか言ってるんではなくて、映画において、はじめに設定した世界観の中で話を展開させるということは観客をストーリーに引き込む上で守らないといけないルールだと思うんだ。
電話ボックスのなかに終始閉じ込められたまま犯人との通話しががら話が進む、密室系サスペンスの名作「フォーンブース」(2003)みたいな感じを期待してただけに、ちょっと残念。
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