「猿の惑星」(1968) このラストシーンは永遠に古ぼけない


猿の惑星 (ベストヒット・セレクション) [DVD]

1968 アメリカ "Planet of the Apes" 112分


↓今年また新シリーズの続編が公開されたが。。
猿の惑星:新世紀(ライジング) [DVD]

旧シリーズの一作目、原点となる名作・初代「猿の惑星」を観てみた。
子供のころに見ていらい、ずいぶん久しぶり。

古い映画なので、現代の視点で観ると、ややキツイ部分もあるのだが。。やっぱり面白かった。

はじめ宇宙飛行士として宇宙船の操縦をしていたかと思ったら、いつのまにかほぼ全裸で大地を猿と追いかけっこをしてみたり、世界のルーツを探る考古学サスペンスになったり。。と、ストーリーが進むにつれて、どんどん状況が変化していて楽しい。

有名なラストシーンも、改めて観てみたが、やはり素晴らしい。
このラストシーンで細かいツッコミなど、全て吹き飛んでしまう。
それまでの展開でじっくり撒きに撒いた様々な伏線を一発ですべて回収し、絶望感とインパクト抜群が凝縮された爽快なラストシーンだ。
そのあと、だらだら話しを続けず、アッサリと終わるのも潔くて実によい。

まあ、結局大人気になって、その後続々と続編がつくられてしまい、ぜんぜん潔くなくなってしまうのだが。。まぁ商業的には仕方ないんだろうけど、なんか残念。このオチの後話続けても、どううまくやっても蛇足だろう。。

「猿の惑星」 Planet of the Apes (1968)
 ↓
「続・猿の惑星」 Beneath the Planet of the Apes (1970)
 ↓
「新・猿の惑星」 Escape from the Planet of the Apes (1971)
 ↓
「猿の惑星・征服」 Conquest of the Planet of the Apes (1972)
 ↓
「最後の猿の惑星」 Battle for the Planet of the Apes (1973)

2001年のリメイク版は、この肝心のラストシーンが改悪されていて、正直駄作だった。ストーリーとかいじらず、もっと素直にリメイクするだけで名作になったと思うので、凄く残念。
今回旧作を観ていて気になったのは、以下のような点。
・宇宙船内のセットがすっごくチープで残念
・別の惑星に辿り着いたはずなのに、なぜか猿と英語で会話できるのが超不自然
・猿は銃を作れる文明をもっているくせに、石器時代みたいな住居に住んでいるのが違和感

このあたりだけ直して、現代の映像技術でリメイクしてほしかった。

ただ引き際が悪いという欠点だけは継承し、新シリーズもシリーズ化していくのであった。。 二作目以降観てないけど、観ないだろうなあ。。

「猿の惑星」 Planet of the Apes (2001)
 ↓
「猿の惑星: 創世記」 Rise of the Planet of the Apes (2011)
 ↓
「猿の惑星: 新世紀」 Dawn of the Planet of the Apes (2014)



metaphorizer

 いい映画は観るたびに発見があるので、何度観ても楽しめる。 つまらない映画は観たあとにあーでもない、こーでもないと言い合って楽しむ。 映画館に行くよりも、引きこもって家でだらだらDVD観るのが好き。 特にSF、サスペンス、アニメーション。


なんとなく評価基準


★★★★★ 超スゴイ!! 殿堂入り。
★★★★☆ スゴイ! 人に薦めたい作品。
★★★☆☆ まあまあ面白い。また観てもいいかも。
★★☆☆☆ ちょっと残念。もう一度観ることはないかな。
★☆☆☆☆ かなり残念。観なきゃよかった。。